コラム
ECサイト構築の費用相場は?初期費用とランニングコストを詳しく解説

ECサイト構築の費用相場は?初期費用とランニングコストを詳しく解説
はじめに
「ECサイトを作るには、いくらかかるの?」これは誰もが最初に抱える疑問です。安く始められるサービスもあれば、数百万円かかるケースもあります。
この記事では、構築方法ごとの費用相場をはじめ、初期費用と月額のランニングコスト、さらに見積もり時のチェックポイントについても詳しく解説します。
ECサイトの主な費用内訳
ECサイトの費用は、大きく以下の2つに分けられます。
- 初期費用:構築・導入にかかる一時的なコスト
- ランニングコスト(月額費用):運用を継続するために必要な毎月の支出
構築方法別の費用相場
1. モール型(楽天、Amazonなど)
項目 | 費用の目安 |
---|---|
初期費用 | 0〜6万円程度(出店料) |
月額費用 | 5,000円〜50,000円前後 |
手数料 | 売上の5〜15%程度 |
特徴
- 集客力が高くすぐに販売を始められる
- カスタマイズはほとんどできない
- 売上に対して手数料がかかる
2. ASP型(Shopify、BASE、STORESなど)
項目 | 費用の目安 |
---|---|
初期費用 | 0〜5万円程度 |
月額費用 | 0〜3万円前後(プランによる) |
決済手数料 | 3〜5%程度 |
特徴
- 低コストで手軽に始められる
- デザインテンプレートやアプリで拡張可能
- カスタマイズには一定の制限がある
3. オープンソース型(EC-CUBE、Magentoなど)
項目 | 費用の目安 |
---|---|
初期費用 | 50万〜200万円以上 |
月額費用 | 1万円〜5万円前後(サーバー、保守など) |
特徴
- 高い自由度と拡張性が魅力
- 専門知識が必要で構築コストが高くなりがち
- 長期運用に向いている
4. スクラッチ開発(完全オリジナル開発)
項目 | 費用の目安 |
---|---|
初期費用 | 300万〜1,000万円以上 |
月額費用 | サーバー費+保守費用など(数万円〜) |
特徴
- 業務に合わせた完全なオリジナルECサイトが実現可能
- 大規模・特殊要件のプロジェクト向け
- 長期間の運用を前提とする
初期費用に含まれるもの
- サイト設計・デザイン制作
- サーバー・ドメイン設定
- システム構築(カート、決済、会員機能など)
- 商品登録作業(初期分)
- テスト・公開準備
- 利用規約・特商法ページの作成
ランニングコスト(月額)に含まれるもの
- サーバー・ドメイン費用(1,000円〜数万円)
- 決済代行手数料(売上の3〜5%)
- 保守・サポート費用(1万円〜)
- メルマガ配信やアプリなどのサブスクリプション費用
コストを抑えるためのポイント
-
最小構成でスタートする
- MVP(最低限の機能)で開始し、後から拡張する
-
テンプレート・既存アプリを活用
- ASP型では豊富なテンプレート・プラグインを活用する
-
外注範囲を明確に
- デザイン、商品登録、撮影など、社内対応できる部分を見極める
-
ランニングコストも比較する
- 初期費用が安くても、手数料や月額料金が高いこともあるため注意
見積もり時に確認すべきポイント
- 費用内訳が詳細に提示されているか
- 保守・サポート体制とその費用
- 今後の機能追加の際のコスト
- ドメイン・サーバー費用は含まれているか
- テストや公開後のフォロー体制の有無
まとめ
ECサイト構築の費用は、選ぶ方法や規模によって大きく異なります。安く始める方法もあれば、将来的な運用を見据えてしっかり作り込む選択肢もあります。
重要なのは、「自社に合った構築方法とコスト感」を見極めることです。
構築費用についてもっと詳しく知りたい方、具体的な見積もりを取りたい方は、お気軽にご相談ください。
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Satoshi Nakano代表取締役 / ITエンジニア / デザイナー / ITコンサルタント
IT業界歴27年、デザイナーとしてキャリアを始め、デザイン・プログラミング・コンサルを統合したアプローチを提供。幼少期からのプログラミング経験で複数言語・独自フレームワークに精通。年商億超えECサイト運営会社2社の経営を通じ、戦略立案や運営ノウハウを培いました。EC-CUBE公式インテグレートパートナーとして、EC構築・カスタマイズ・運営を一貫サポートし、ビジネス成長に貢献します。