EC-CUBEとは?特徴・導入メリット・構築の流れ
EC-CUBEとは?
EC-CUBEのメリットとデメリット
メリット
カスタマイズ性の高さ
ソースコードに直接アクセスできるため、業種や商材に合わせた細かなカスタマイズが可能です。外部システムとの連携や、フロントエンド・バックエンドのデザイン自由度も大きな魅力です。国内対応が充実
日本国内のECビジネス向けに最適化されており、商習慣に沿った仕様や、日本語ドキュメント、国内開発コミュニティの活発さなど、安心して導入・運用できます。豊富なプラグイン
標準機能に加えて、マーケットプレイスには多くの公式・サードパーティ製プラグインがあり、ニーズに応じて機能を拡張できます。デメリット
初期構築には一定の技術力・コストが必要
特にカスタマイズを伴う場合は、EC-CUBEのシステム理解や開発スキルが求められるため、外部の開発パートナーに依頼するか、社内に専門人材を確保する必要があります。運用・保守には専門知識が必要
EC-CUBEはオープンソースであるため、運用中のトラブル対応や保守対応を自社で行う場合は、セキュリティやバージョン管理などの知識が求められます。実質的な費用がかかる場合がある
本体は無料で利用できますが、必要なプラグインや外部サービス、決済システムとの連携などにより、実質的には費用が発生するケースもあります。また、バージョンアップ時には改修が必要になることもあるため、中長期的な視点でコストを見積もることが重要です。EC-CUBEの導入事例
- BtoC向け通販サイト
- BtoB向け受発注システム
- 会員制・定期購入型サイト
- 実店舗連携型のOMO型ECなど
EC-CUBEの構築・開発
構築の流れ
ECサイト新規構築
- 要件ヒアリング・企画設計
- デザイン作成
- カスタマイズ開発
- テスト・本番反映
- 運用開始・保守対応
リニューアル(EC-CUBEへの移行)
- 既存システムの機能の洗い出し
- 既存システムとEC-CUBEとの差異の確認、業務フローの確認
- デザイン作成
- カスタマイズ開発
- テスト
- 既存システムのデータを本番環境に反映
- 運用開始・保守対応
費用相場
- シンプルな構築:50〜100万円程度
EC-CUBEをカスタマイズせずに、標準機能をそのまま利用する場合は、別のプラットフォームの方が適している場合が多いです。
当社では、こういった要件の場合には、EC-CUBE以外のプラットフォームを提案させていただいます。 - カスタマイズ含む中規模構築:100〜300万円程度
- 複雑な業務連携やUI/UX設計を伴う大規模構築:300万円以上
月額費用(ランニングコスト)
EC-CUBEはオープンソースのため月額利用料はかかりませんが、サーバー費用などの維持費が必要です。- サーバー費用:数百円〜数万円/月
- 保守・監視費用:数万円〜/月
- プラグイン・外部サービス利用料:必要に応じて
EC-CUBEと決済・外部サービスの連携
- 決済サービス(クレジット、コンビニ、電子マネー、後払い など)
- 配送管理システム
- 顧客管理(CRM)やMA(マーケティングオートメーション)
- OSや在庫連携
- 会計・ERPシステム
セキュリティ対策
- 最新バージョンへのアップデート
- WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の導入
- 管理画面のアクセス制限
- SSL化(HTTPS対応)
- ファイル改善チェック
EC-CUBEの導入に向いている企業・向いていない企業
向いている企業
- 自社業務に合わせた独自のECサイトを構築したい企業
- 中長期的に運用を見据えて自社に最適化されたシステムを持ちたい企業
- 基幹システムや在庫連携など、外部システムとの連携が必要な企業
- デザインやユーザー体験を重視し、自由にカスタマイズしたい企業
- BtoBや定期購入、会員制ECなど特殊要件がある企業
向いていない企業
- できるだけ早く、安価にECを立ち上げたい企業
- 社内にエンジニアが不在、もしくはシステム会社への依頼が難しい企業
- 複雑な機能を必要とせず、テンプレートベースの運用で十分な企業
- 海外販売がメインで、越境ECに完全対応したい企業
- マーケティングや集客に注力する余力がない企業
他サービスとの比較
EC-CUBE | SaaS型 | パッケージ型 | |
---|---|---|---|
カスタマイズ性 | ◎ソースレベルで自由に開発可能 | △管理画面内で制限あり | ◎高いがベンダー依存が強い |
初期費用 | ○案件規模によって柔軟 | ◎低コストではじめられる | △数百万〜数千万円規模が一般的 |
月額費用 | ○サーバー費・保守費のみ | ◎プランにより固定費が高い場合がある | △保守費用が高額になる傾向 |
拡張性 | ◎プラグインや独自開発で対応可能 | △限定的、外部連携に制限あり | ○ベンダーによる対応が必要な場合も |